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富永 旭人
鍼灸師/医薬品登録販売者
大阪府内で訪問鍼灸しています。
自然に沿った考えの東洋医学で、原因不明の症状などにアプローチしていきます。
外出もできないほどお悩みの方はぜひ一度ご相談ください!

大切にしていること:心身一元論
好きな動物:猫

東洋医学で知る!健康のために日常生活で気をつけること!

こんにちは、鍼灸師のトミナガです!

東洋医学において、日常生活で気をつけたほうがいいことは何でしょうか?

二千年前から今日に至るまで伝わっていることから「そんなことまで!」ということまで、気をつけたほうがいいことは多岐にわたります(^^;

意外な発見もあると思いますので、よろしければ是非一度目を通してみてください。

何かの参考になれば幸いです(^^)

目次

「食」に関すること

「食」に関することは、現代でもよく聞きますよね!

昔の人も詳しい栄養素が今よりわからないにしても、長きに渡って試行錯誤した結果、「食」が身体に与える効果効能について体系化されています。

そこから漢方などの薬が作られていくのですが、現代でもその効能などは多くの人に認められていますよね(^^)

今風ではないかもしれませんが、参考になる部分は多くあると思います。

五味(酸・苦・甘・辛・鹹)のバランス!

東洋医学では、「酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味」の5つの味をバランスよく摂ることで、五臓の機能を正常に保つと考えられています。

味といっても、味覚で感じるものだけで分けられているのではなく、効能で分けられる食材もあるので、実際の味と五味が異なる場合もあります。

また、現代では化学調味料などによって味付けをしていたりするので、五味だけで判断するのは危険な場合もあります(汗)

あくまでも、自然食品で考えていただければ幸いです(^^)

五味は以下のようにそれぞれ特定の五臓に影響を与えます。

「肝」→酸味

「心」→苦味

「脾」→甘味

「肺」→辛味

「腎」→鹹味(かんみ):しおからい

酸味

酸味には、「散らばっているものを集める」「浮き上がっているものを沈める」という作用があります。

つまり、「陰」の作用が働くので、何らかの影響で身体に「陽」が多くなっている人には酸味が必要になります(^^)

「陽」が多くなっている人とは、お酒が好きな人、高血圧で赤ら顔になっている人などですね!

「肝」が酸味を必要するのは、酸味の作用によって「肝」に「血」が集まるからです。

なので、「肝」が虚していることが原因で、めまい・不眠・イライラしやすい・のぼせ・頭痛などがある人は、酸味を摂るといいですね!

酸味の食べ物

酢、梅干し、レモン、杏子、ザクロ、トマト、いちご、ブラックベリー、キウイなど

苦味

苦味には、「燃えているものを鎮める」という作用があります。

つまり、熱を冷ますので「陰」を大きくさせるということです(^^)

これは酸味と同じような作用ではありますが、苦味のほうが熱しているものに対して良いです。

「心」は陽気が多く熱しやすい臓なので、苦味を摂ることでバランスが保てます。

食べ過ぎてしまう人、身体に熱がこもりやすい人、暑がりな人、体内の熱が原因で便秘している人などは苦味の物を食べるといいですね!

逆に、冷えやすい人、冷えが原因で下痢をする人、胃が冷えて食欲がない人が苦味の物を食べると悪化する可能性があります。

苦味の食べ物

ピーマン、春菊、青汁、抹茶、セージ、にがうり、アスパラガス、ゆりねなど

甘味

甘味には、「緩める」という作用があります。

緩めるというのは、「気・血・津液」を多くして身体を潤すという意味です(^^)

よく「疲れたときは甘いものを食べる」と言いますが、まさにこういうことですね。

「脾」に甘味が良いとされるのは、「脾」の「気・血・津液」を作る作用を助けるからです。

”甘味は、まず肌肉を養う”とされているので、

痩せて力がない人は動物性タンパク質よりも米やじゃがいもなどの穀類を食べたほうが良いです!

逆に、太りすぎている人は控えるほうがいいですね。

甘味の食べ物

米、じゃがいも、サツマイモ、ハチミツ、かぼちゃ、白ごま、シナモン、そば、なす、とうもろこしなど

辛味

辛味には、「陽気を増やして温める」という作用があります。

「肺」の作用を助けて「気」の発散や循環を活発にするので、軽いカゼ程度なら辛味を摂ると良くなります(^^)

冷えやすい人は辛味を摂ると良いですね!

ただし、辛味を摂りすぎると汗をかいて逆に冷えてしまうので、注意が必要です。

ちなみに、お酒も辛味に該当します。

私の場合ですが、飲みすぎた次の日には身体が冷えて鼻水が出まくります(笑)

これも「肺」の作用が活発になりすぎた結果ですね(^^;

辛味の食べ物

酒、唐辛子、ワサビ、ニンニク、カレー、生姜、しそ、えごま、にら、ネギ、玉ネギなど

鹹味(かんみ):しおからい

鹹味は「水で固まったものを和らげる」という作用があります。

水で固まったものを和らげるとは、水を少なくさせるともいえます。

「腎」は津液という水分が多い臓なので、多くなりすぎないように鹹味が必要になります。

なので、身体に水分(津液)が多すぎる場合は、鹹味を摂ったほうが良いですね(^^)

逆に、身体に水分が少なく熱が多くなっている人が、鹹味を摂ってしまうと身体にとって良くありません。

たとえば、高血圧の人が塩分の高いものを食べてはいけないのは良く知られていますよね。

鹹味の食べ物

大豆、豚肉、栗、豆の葉、たら、ムール貝、牡蠣、エビ、塩辛い味付けなど

食べ過ぎ・飲みすぎ

飲みすぎ・食べ過ぎは五味のバランスを悪くします。

東洋医学では、食べすぎてしまうのは「胃」の熱が多くなっていることが原因とされています。

その「胃」の熱が多くなる原因は「脾虚」か「腎虚」で、

「脾虚」の場合は食べてもあまり太らない傾向にあり、「腎虚」の場合は食べると肥満になります。

身体の使い過ぎに関すること

身体の使い過ぎでも、ある種の病証が現れることがあります。

仕事の疲れなどがわかりやすいですね(^^)

さらに身体の使い過ぎを細かく分類すると・・・

行う・視る・座る・臥す・立つ、性生活の乱れ、外傷・手術後、産前産後などです。

五労:行う・視る・座る・臥す・立つ

「行う・視る・座る・臥す・立つ」は五労ともいわれ、この五労もそれぞれ特定の五臓に影響を与えます。

「肝」→行う

「心」→視る

「脾」→座る

「肺」→臥す

「腎」→立つ

特定の行動をしすぎると、上記のようにそれぞれの五臓を弱らせてしまいます。

行う

長時間、物事を行うと「肝」が弱るといわれています。

根気よく何かをしていると「肝」が管理する「血」が消耗するからですね(^^)

激しい動きというより、精神的なものや動きの少ないようなことで「肝虚」になりやすいです。

例えば、事務的な仕事、編み物、内職などですね(テレビゲームもそうかもしれません)。

特に、何事もやり終えないと落ち着かない性格の人は「肝虚」になりやすく、

「肝」の表裏関係である「胆経」に病証が現れ、肩こり・頭痛などが起こります。

ちなにですが、何か物事に対して頑張りすぎてしまうと、虚熱が発生して身体がだるくなったり倦怠感を感じるようになったりしますが、

そんな状態になったときには「補中益湯(ほちゅうえきとう)」という漢方がオススメです(^^)

視る

長時間、何かを視ていると「心」が弱るといわれています。

視すぎると「血」が消耗され、「心」の陽気が足りなくなるからですね。

「血」とともに陽気がなくなることで、眼瞼下垂やめまい、動悸などが起こします。

一昔前、ポケ〇ンのアニメで放った光刺激が、多くの子供たちに「光過敏性発作」によって、頭痛・めまい・吐き気・痙攣などの症状を引き起こしましたが、

これも「心」の陽気が減り、「肝虚」になったことが原因として考えられます。

ちなみにですが、”産後なるべく避けたほうがいいこと”では、テレビや本を見ることが挙げられますが、これも「血」が消耗することに関係しています。

座る

長時間座っていると「脾」が弱るといわれています。

長時間座っていると動かないため身体が衰え、胃腸の動きも悪くなります。

なので、タクシーの運転手の方は「脾虚」が多いと言われています、

先ほど、事務的な仕事の人は「肝虚」になりやすいと言いましたが、体質(素因)によっては「脾虚」になります。

体質によって「脾虚」になりやすい人は、身体が重く感じやすいので、すぐに座りたくなります。

臥す

臥すとは横になることで、長期間横になっていると「肺」が弱るといわれています。

「肺」が弱ると、身体に「気」が行き渡らなくなるので体調が優れなくなります。

しんどいから横になるのだと思いますが、逆にどんどん「気」の巡りが悪くなる恐れがあります。

なので、体質的にも「肺虚」の人は適度に運動すると「気」が巡り、スッキリします(^^)

しかし、逆に運動すると余計に疲れてしまうのは、「脾虚」の人です。

「肝虚」の人はとことんやってしまうので、余計に悪くなる傾向があるそうですね(^^;

立つ

長時間立つと「腎」が弱るといわれています。

「腎」が支配する骨に負担がかかるからですね。

また、足から冷え込んで尿の回数が増えたり、腰痛を引き起こしたり、月経不順の原因にもなります。

重い物を持ち上げたりと骨に負担がかかるような力仕事は「腎虚」になりやすく、

腰痛・膝痛・こむらがえり・首から背中にかけてのコリ・のぼせや動機などを起こしやすいです。

性生活の乱れ

過剰な性生活は房事過度ともいいますが、古典では房事過度によって病気になると記されています。

房事過度になると「血」が不足するので、大半は「肝虚」になりますが、さらに過剰になると「腎虚」になります。

それによって、のぼせや腰痛などが起こります。

交通事故などによる外傷、手術

交通事故などの外傷によって「血」が損傷されて、瘀血(おけつ)になるか、逆に「血」が不足して「血虚」によって「肝虚」になります。

また、手術後は「血虚」による「肝虚」または「脾虚」になってることが多いです。

※瘀血(おけつ)とは、生理的な役割をしない「血」が溜まった状態のこと。

産前産後

産前産後も「血」を多く使います。

そのため、のぼせ・頭痛・寒くなったり熱くなったりを繰り返す・手足が熱い・便や尿が出ないなどの症状が起こりやすくなります

また先ほども言いましたが、テレビや本などを視すぎると、余計に「血」を消耗してしまうので注意が必要です。

これを無視すると、目の病気にもなりやすくなってしまいます(汗)


以上が、”東洋医学で言われている日常生活で気をつけること”でした(^^)

食生活はもちろんですが、日常の動作でも「やりすぎ」には注意が必要ですね。

特に現代では目を酷使することが多いので、「血」が足りなくなることで起こる症状を持つ人は増えていそうですね・・・

目を閉じる時間を増やすだけでも、「肝」に「血」を戻す時間が増えて休ませることができるので、

目を使いすぎかな?と思う方は、目を閉じる時間を増やしてみてくださいね(^^)

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