MENU
富永 旭人
鍼灸師/医薬品登録販売者
大阪府内で訪問鍼灸しています。
自然に沿った考えの東洋医学で、原因不明の症状などにアプローチしていきます。
外出もできないほどお悩みの方はぜひ一度ご相談ください!

大切にしていること:心身一元論
好きな動物:猫

線維筋痛症は鍼灸で改善!東洋医学での治療法について

こんにちは!鍼灸師のトミナガです!

今回は難病指定はされていないものの、それに相当する線維筋痛症についてお話させていただきたいと思います!

線維筋痛症は現代医学の観点からは2017年にガイドラインが発表されたものの、なかなか改善が見られない方が多くいらっしゃいます。

しかし!

実はこの線維筋痛症、はるか昔から存在しており東洋医学の観点からは治療可能なものなのです。

東洋医学が衰退したことで、徐々に難病というレッテルが貼られるようになってしまったんですね(/_;)

少し前置きが長くなりましたが、線維筋痛症は伝統的な鍼灸治療で改善可能です!

まずはご相談からでもお気軽にしてくださいね(^^)

目次

繊維筋痛症とは?

線維筋痛症は全身に激しい痛みがあり、あちこち痛む場所が変わるのも特徴の一つですが、現代医学的な検査では異常がみられません。

それゆえに周りから理解されずに一人で疼痛と戦っておられる患者様もいらっしゃいます。

そんな線維筋痛症について、まず現代医学的な観点を解説していきます。

最後に東洋医学的な観点についてお話させていただいていますので、現代医学についてはもう知ってる!という方は飛ばしてください(^^)

線維筋痛症の診断基準

線維筋痛症の診断基準については以下です。

①広範囲疼痛指数(MPI)が7以上かつ症候重症度(SS)が5以上、もしくはMPIが4~6かつSSが9以上

②5領域のうち4領域以上の全身痛であること

③少なくとも3か月以上症状が続いていること

④他の疾患の存在は除外しない

(疲労感、起床時不快感、認知症状を重要な症候として判断する)

発症は主に女性が多く、日本では推定200万人以上の患者が存在すると推計されています。

線維筋痛症の原因

現段階での西洋医学では原因不明ですが、いくつかの説があります。

・セロトニン欠乏やサブスタンスP(正常に食べ物を飲み込んだり、咳をしたりできるように、神経に働きかける物質)の髄液中の増加などの神経ペプチド異常説

・脳の視床や尾状核の血流低下説

・ノンレム睡眠の障害説

この説の他、ストレスなどの心理社会的要因、外傷や手術などの外的要因が発症の誘因になることもあります。

線維筋痛症の症状

主な症状

・全身の痛み(必須)

・疲労感(90%以上)

・睡眠障害や抑うつ、朝のこわばり(高率)

併することが多い症状

・しびれ、知覚異常感

・過敏性腸症候群

・微熱

・頭痛

・目の乾き

・口渇感

・レイノー現象

・不安焦燥感

・頻尿

・月経困難

・耳鳴り

・むずむず脚症候群

現在推奨されている治療法

・神経ブロックによる治療法

→星状神経節ブロック、圧痛点へのトリガーポイントブロック、持続硬膜外ブロックなど。

・薬物療法

→プレガバリン、デュロキセチン、ガバペンチン、アミトリプチリン、ミルナシプラン、トラマドール、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出物質など。(「線維筋痛症診療ガイドライン2017」より)

・リハビリテーションによる運動療法

・心理的アプローチ(認知行動療法)

・鍼灸治療

線維筋痛症に対しての伝統的鍼灸治療

鍼灸治療といってもその院によって治療法は様々ですが、当院では伝統的な鍼灸治療(経絡治療)を行います。

東洋医学での基本的な考えとして「不通則痛」というものがありますが、通らざれば則ち痛むという意味です。

気・血・水の巡りが悪ければ痛みが出る、ということですね。

人間の身体の60~70%が水分でできているので、それらが滞ったり、汚れたりすると致命傷になるのはご理解いただけるかと思います。

そこで気・血・水の通り道である経絡と整えて、流れを良くしてキレイにすれば痛みの改善が期待できます。

線維筋痛症の方は何らかの原因によって全身の流れが悪くなり、身体のあちこちに痛みを感じていると東洋医学的では考えます。

【東洋医学的観点】線維筋痛症の原因

東洋医学での繊維筋痛症の原因は、「肝」と「肺」の機能障害です。

「肝」には疏泄作用といって血の流れを司る機能があり、「肺」には宣発・粛降作用といって気や水を全身に流す機能があります。

これらの機能に障害が現れると全身の流れが悪くなり、あらゆるところに痛みが出はじめます。

線維筋痛症によくある随伴症状においても「肝」や「肺」などが関わっていて、

・しびれ、知覚異常感→肝・肺

・過敏性腸症候群→肺

・微熱→肝・肺

・頭痛→肝・肺

・目の乾き→肝

・レイノー現象→肝

・不安焦燥感→肺

・頻尿→肺・腎

・月経困難→肝・腎

・耳鳴り→肺・肝・腎

・むずむず脚症候群→肝・肺

このように随伴症状は個別で存在するのではなく、「肝」や「肺」などの機能障害によって起こっています。

なので、経絡治療で「肝」と「肺」の通り道を整えてあげればこれらの症状も改善が見込めますよ(^^)

【東洋医学的観点】線維筋痛症になりやすい人の特徴

繊維筋痛症は「肝」と「肺」の機能障害ですが、そもそもなぜこれらの機能が悪くなってしまったのか?

「肝」と「肺」の機能が低下しやすい人の特徴があります。

それは、几帳面で律義な性格で人の目を気にしやすい人です。

つまりストレスを感じやすく、繊細な方に多いんですね。

「肝」は怒りと関係が深く、怒りをため込み発散することができなかったり、常にストレスが溜まるような環境にいると、「肝」の機能が低下します。

怒りの感情の奥には悲しみがありますが、これは「肺」と関連があります。

こうして「肝」と「肺」の機能が低下したことで、初めは首肩こりがひどくなったり、目が疲れやすい、頭痛など起こり始めます。

そして人によっては繊維筋痛症と名付けられるほどの痛みに襲われるようになります。

心の養生も大切に

まず痛みを和らげていくことは大切です。でも、同じくらい心の養生も大切です。

もしストレスに心当たりがあるようでしたら、心の動きに身体が反応してしまったのかもしれません。

根本的な原因が心の動きにあるなら、たとえ線維筋痛症が改善されたとしても、また別の問題が降りかかってしまうことも考えられます。

特に幼少期のトラウマや癖になっている考え方は自分を苦しめている原因にもなります。

そんなときはカウンセリングや心理療法も役立ちますよ(^^)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次