腰部脊柱管狭窄症による足の痛み・しびれ|大阪の訪問鍼灸でできること

「少し歩くと、お尻から足にかけて痛みやしびれが出てくる」
「休憩すると再び歩けるものの、しばらく歩くとまたしびれてくる」
このような症状によって、買い物や通院、散歩などに不安を感じていませんか?
歩くにつれて足の痛みやしびれが強くなり、腰かけたり前かがみになったりして休むと楽になる症状は、腰部脊柱管狭窄症でみられる特徴の一つです。
症状が続くことで歩く機会が減り、日常生活に影響することもあります。
この記事では、腰部脊柱管狭窄症の原因や主な症状、医療機関を受診したほうがよい症状、鍼灸でお手伝いできることについてわかりやすく解説します。
あわせて、足の痛みやしびれによって通院が難しい方に向けて、大阪で受けられる訪問鍼灸についてもご紹介します。
歩くと足が痛くなり、休むと再び歩ける方へ

腰部脊柱管狭窄症では、歩き続けることで、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが強くなることがあります。
そのため、長い距離を続けて歩くことが難しくなり、途中で腰かけたり、しゃがんだりして休憩が必要になります。
しかし、しばらく休むと症状が和らぎ、再び歩けるようになることがあります。
このように歩くと足の痛みやしびれが強くなり、休憩すると再び歩けるようになる症状を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。
腰を少し前に曲げると症状が楽になることも多く、「自転車には乗れる」「買い物カートを押していると歩きやすい」と感じる方もいます。
間欠性跛行によって歩く機会が減ると、買い物や通院、散歩など、日常生活にも影響が及びます。
歩ける距離が以前より短くなった方や、足の痛みやしびれが続いている方は、我慢せずに一度医療機関へ相談することが大切です。
腰部脊柱管狭窄症とは
背骨の中には、神経が通る「脊柱管(せきちゅうかん)」と呼ばれるトンネルのような空間があります。
腰部脊柱管狭窄症とは、腰の部分にある脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されることで、足の痛みやしびれなどの症状が現れる病気です。
主に加齢によって、椎間板や靭帯、腰の骨や関節に変化が起こり、神経の通り道が少しずつ狭くなります。

腰部脊柱管狭窄症でよくみられる症状
腰部脊柱管狭窄症では、腰の神経が圧迫されることで、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて、痛みやしびれが現れます。
症状の現れ方には個人差があり、片足だけに症状が出る方もいれば、両足に出る方もいます。
また、痛みやしびれだけでなく、足に力が入りにくい、足が重い、感覚が鈍いなどの症状がみられることもあります。
腰痛を伴う場合もありますが、腰の痛みよりも、足の痛みやしびれ、歩きにくさが目立つ方も少なくありません。
日本整形外科学会は、足の痛み・しびれ・脱力などが立ったり歩いたりすることで悪化することを、代表的な症状として示しています。
神経性間欠性跛行
腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状が、「神経性間欠性跛行(しんけいせいかんけつせいはこう)」です。
立ったり歩き続けたりすると、足の痛みやしびれ、脱力感などが次第に強くなり、歩き続けることが難しくなります。
しかし、腰かけたり、しゃがんだり、前かがみになったりして休むと症状が和らぎ、再び歩けるようになります。
脊柱管は、腰を後ろにそらすと狭くなり、前に曲げると広がる傾向があります。

そのため、
- 買い物カートやシルバーカーを押すと歩きやすい
- 杖をついて少し前かがみになると楽に歩ける
- 歩くのはつらいが、自転車には乗れる
と感じる方もいます。
排尿や排便に関する症状が現れることも
神経の圧迫が強くなると、股の周囲に違和感が出たり、尿が出にくい、尿を出し切れていない感じがする、排便しにくいなどの症状が現れることもあります。
このような排尿・排便の変化や、足の麻痺が進行している場合は、早めの医学的な評価が必要です。
詳しくは、後述する「早めに医療機関を受診した方がよい症状」で説明します。
よく似た「血管性間欠性跛行」との違い
歩くと足が痛くなり、休むと再び歩ける症状は、足の動脈が狭くなって血流が不足する末梢動脈疾患でも起こります。
この血流障害による症状を、血管性間欠性跛行といいます。
神経性間欠性跛行との違いは次の通りです。

ただし、症状だけでは見分けにくい場合があり、両方の病気を併せ持っている可能性もあります。
自己判断せず、まずは医療機関で神経や血流の状態を確認することが大切です。
医療機関を早めに受診すべき症状
腰部脊柱管狭窄症では、足の痛みやしびれだけでなく、神経の圧迫が強くなることで、足の筋力や排尿・排便に影響が現れることがあります。
次のような症状がある場合は、通常の腰痛やしびれとして様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。
すぐに医療機関を受診した方がよい症状
- 急に尿が出にくくなった、または尿が出せなくなった
- 尿意が分かりにくい、尿が漏れるようになった
- 便を我慢しにくい、便が漏れるようになった
- お尻や股の周囲、太ももの内側の感覚が鈍くなった
- 両足のしびれや力の入りにくさが急に強くなった
- 急に立てない、歩けないなど、足の麻痺が進んでいる
これらは、脊柱管の中を通る「馬尾神経」が強く圧迫される馬尾症候群でみられることがあります。
排尿・排便の異常や股の周囲の感覚低下を伴う場合は、早急な検査や治療が必要になる可能性があるため、当日中に救急外来などへ相談することが大切です。
症状が少しずつ悪化している場合も早めに相談を
緊急性の高い症状がなくても、次のような変化がある場合は、早めに整形外科へ相談しましょう。
- 以前より歩ける距離が短くなってきた
- 足の痛みやしびれが強くなっている
- 足に力が入りにくく、つまずくことが増えた
- 階段の上り下りや立ち上がりが難しくなった
- 症状によって買い物や通院などの日常生活に支障が出ている
- 治療を続けていても症状が改善しない
腰部脊柱管狭窄症では、歩行障害が進行した場合や、排尿・排便障害によって日常生活への影響が大きくなった場合には、手術が検討されることもあります。
症状の変化を放置せず、医師に経過を伝えることが大切です。
また、足の冷たさや皮膚の色の変化、傷の治りにくさなどがある場合は、腰の神経ではなく、足の血流が低下する末梢動脈疾患が関係している可能性もあります。
症状だけで判断せず、医療機関で原因を確認しましょう。
病院で行われる主な治療
腰部脊柱管狭窄症の治療は、足の痛みやしびれの強さ、歩ける距離、筋力低下の有無、日常生活への影響などを確認しながら選択されます。
排尿・排便障害や進行する麻痺などの重い神経症状がない場合は、まず薬物療法や運動療法などの「保存治療」が行われることが一般的です。複数の方法を組み合わせながら症状の変化を確認します。
薬物療法
足の痛みやしびれを和らげたり、神経周囲の血流を改善したりする目的で、症状に応じた薬が処方されます。
使用されることがある薬には、炎症や痛みを抑える薬、神経痛に用いられる薬、神経周囲の血流を改善する薬などがあります。
ただし、症状の現れ方によって適した薬は異なり、眠気やふらつき、胃腸障害などの副作用にも注意が必要です。
特に高齢の方では、ほかの薬との組み合わせや転倒の危険性も考慮しながら、医師が薬の種類や量を調整します。
薬だけで症状が十分に改善しない場合は、運動療法や神経ブロックなどが併用されることもあります。
国内ガイドラインでは薬物療法が提案されていますが、すべての薬がすべての患者さんに同じように有効なわけではありません。
運動療法・リハビリテーション
運動療法では、腰や足の柔軟性を保つ運動、体幹や足の筋力を維持する運動、歩行練習などが行われます。
腰部脊柱管狭窄症では、腰を強く反らすと症状が悪化することがあるため、症状の状態を確認しながら無理のない範囲で行うことが大切です。
ガイドラインでは運動療法が提案されており、理学療法士などの専門家による指導のもとで行う運動療法は、自分だけで行う運動よりも、痛みや身体機能、日常生活の改善につながりやすいとされています。ただし、どの運動が最も有効かは、まだ明確には分かっていません。
コルセットや物理療法
腰を支えるコルセットが使用されることもあります。腰を反りすぎる動きを抑えたり、腰の負担を軽減したりする目的で用いられます。
また、温熱療法や電気刺激療法などが行われることもあります。ただし、コルセットや物理療法については、腰部脊柱管狭窄症に対する有効性を裏付ける研究がまだ十分ではありません。そのため、すべての方に一律に行うのではなく、症状や体の状態をみながら選択されます。
神経ブロック
足の痛みが強い場合には、神経の周囲に局所麻酔薬などを注射する「神経ブロック」が行われることがあります。
代表的なものには、硬膜外ブロックや神経根ブロックなどがあります。痛みを一時的に和らげるだけでなく、どの神経が症状に関係しているかを確認する目的で行われる場合もあります。
ガイドラインでは、神経ブロックは短期間の痛みの軽減や生活の質の改善に役立つ可能性があるとされています。
ただし、効果の程度や持続期間には個人差があり、注射を繰り返すかどうかは医師と相談して判断します。ステロイドを併用する場合もありますが、追加効果は主に短期的で、副作用にも注意は必要です。
手術治療
保存治療を続けても症状が十分に改善せず、歩行や日常生活への支障が大きい場合には、手術が検討されることがあります。
また、排尿・排便障害、進行する足の麻痺など、神経の圧迫が強いと考えられる症状がある場合には、保存治療を長く続けず、早期に手術が検討されることもあります。
主な手術には、次の2種類があります。
除圧術
神経を圧迫している骨や厚くなった靭帯などを部分的に取り除き、神経の通り道を広げる手術です。
腰椎に大きなズレや不安定性がない場合には、除圧術が選択されることがあります。保存治療で十分な改善が得られない患者さんでは、除圧術によって足の症状や歩行能力の改善が期待できます。
除圧固定術
神経の圧迫を取り除く処置に加えて、金属製の器具などを使用して腰椎を固定する手術です。
腰椎変性すべり症などによって腰椎が不安定な場合や、背骨の変形を伴う場合に検討されます。
ただし、すべての脊柱管狭窄症で固定が必要になるわけではありません。
固定術は除圧術だけの場合より身体への負担や合併症、再手術などのリスクが増える可能性もあるため、腰椎の不安定性や症状などを踏まえて慎重に選択されます。
症状や生活への影響に合わせて治療が選ばれます
MRIで脊柱管が狭く見えても、画像の狭さだけで治療方法が決まるわけではありません。
足の痛みやしびれ、筋力低下、歩ける距離、日常生活で困っていること、年齢や持病などを総合的に確認し、医師と相談しながら治療方法を選ぶことが大切です。
鍼灸でお手伝いできること

鍼灸によって、狭くなった脊柱管を直接広げたり、変形した骨や厚くなった靭帯を元の状態に戻したりすることはできません。
一方で、腰部脊柱管狭窄症による足の痛みやしびれ、腰やお尻の張りなどに対して施術を行い、症状によるつらさを和らげることを目指します。
足の痛みやしびれによる負担の軽減
鍼灸では、症状が現れている場所だけでなく、腰やお尻、足の状態も確認しながら施術を行います。
痛みやしびれの程度には個人差がありますが、症状による日常生活の負担を少しでも軽くすることを目標とします。
腰部脊柱管狭窄症による神経性間欠性跛行を対象とした研究では、鍼治療によって痛みに関連する生活上の支障が軽減する可能性が示されています。
ただし、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。
腰や足だけでなく、身体全体の状態を確認
腰部脊柱管狭窄症の症状がある方でも、身体の状態や生活背景は一人ひとり異なります。
鍼灸では、腰や足の痛み・しびれだけに注目するのではなく、睡眠や食欲、便通、冷え、疲労感、活動量なども確認しながら、その方の状態に合わせて施術を行います。
また、当院ではその日の体調や体力に応じて、鍼の刺激量や施術する場所を調整し、身体への負担を抑えながら、全身の調子を整えることを目指します。
動きやすさと日常生活の維持を支える
痛みやしびれによって歩く機会が減ると、足の筋力や体力も低下しやすくなります。
鍼灸によって症状の負担を和らげることで、立ち上がりや移動、散歩、医師や理学療法士から指導された運動などを続けやすくすることを目指します。
通院が難しい場合には訪問鍼灸

腰部脊柱管狭窄症では、足の痛みやしびれ、歩きにくさなどによって、病院や治療院まで通うこと自体が負担になることがあります。
「少し歩くだけでも足が痛くなる」
「途中で何度も休まないと外出できない」
「家族に付き添ってもらわないと通院が難しい」
このような方には、ご自宅や入居されている施設へ鍼灸師が伺う「訪問鍼灸」という方法があります。
ご自宅や施設で鍼灸を受けられます
訪問鍼灸では、普段生活されているご自宅や高齢者施設などへ鍼灸師が訪問し、その場で施術を行います。
移動による足腰への負担を減らせるため、痛みやしびれによって外出が難しい方でも、無理なく施術を続けやすいことが特徴です。
また、普段の生活環境の中で施術を行うため、ベッドからの立ち上がりや室内の移動など、日常生活で困っている動作についても確認することができます。
症状や体調を確認しながら施術します
腰部脊柱管狭窄症と診断されていても、症状の程度や体力、持病、生活状況などは一人ひとり異なります。
そのため、足の痛みやしびれだけでなく、歩ける距離や筋力、体調の変化なども確認しながら、その方に合わせて施術を行います。
また、症状の悪化や筋力の低下、排尿・排便の異常などがみられた場合には、鍼灸だけで対応せず、医療機関への受診をおすすめいたします。
健康保険を利用できる場合があります
腰部脊柱管狭窄症による症状の内容や身体の状態によっては、医師の同意を得たうえで、健康保険を利用して訪問鍼灸を受けられる場合があります。
ただし、腰部脊柱管狭窄症という診断名だけで、必ず健康保険が利用できるわけではありませんので、保険を利用するための条件や手続きについては、事前に確認することが大切です。
健康保険を利用できる場合
訪問鍼灸では、一定の条件を満たす場合に健康保険(療養費)を利用できることがあります。
はり・きゅうの療養費は、主に「神経痛」「リウマチ」「頚腕症候群」「五十肩」「腰痛症」「頚椎捻挫後遺症」など、慢性的な痛みを主な症状とする疾患が対象とされています。
腰部脊柱管狭窄症という病名だけで、自動的に健康保険の対象になるわけではありませんが、
腰痛や神経痛などの症状があり、療養費の支給要件に当てはまる場合には、健康保険を利用できることがあります。
健康保険の利用には医師の同意が必要です
健康保険ではり・きゅうを受けるためには、あらかじめ医師の診察を受け、「同意書」を交付してもらう必要があります。
詳しくはこちらの記事から。
同じ病気について病院で治療を受けている場合は注意が必要です。
健康保険を利用したはり・きゅうでは、同じ対象疾患について病院や診療所で治療を受けている期間は、原則として鍼灸の療養費を受けることができません。
同意書を交付してもらうための診察や検査などは除かれますが、薬の処方や処置など同じ疾患に対する治療を受けている場合には、健康保険の対象にならないことがあります。
ご自身の負担割合に応じた料金で利用できます
健康保険の適用が認められた場合には、年齢や所得などに応じた自己負担割合で施術を受けられます。
また、歩行が困難であるなど、施術者がご自宅や施設へ訪問する必要性が認められる場合には、訪問による施術も療養費の対象となることがあります。
健康保険が利用できるかどうかは、症状や医師の同意内容、加入している保険などによって異なるため、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
まとめ
腰部脊柱管狭窄症では、腰の神経の通り道が狭くなることで、お尻から足にかけての痛みやしびれ、歩きにくさなどが現れることがあります。
特に、歩くと症状が強くなり、休むと再び歩ける「間欠性跛行」は代表的な症状の一つです。
一方で、足の痛みやしびれは腰部脊柱管狭窄症以外の病気でも起こるため、症状が続いている場合や悪化している場合は、まず整形外科などの医療機関で原因を確認することが大切です。
鍼灸では、狭くなった脊柱管そのものを広げることはできませんが、足の痛みやしびれ、腰やお尻の筋肉の張りなどに対して施術を行い、日常生活の負担を和らげることを目指します。
また、腰や足の症状だけでなく、睡眠や食欲、便通、冷え、疲労感なども含めて身体全体の状態を確認し、その日の体調に合わせて施術を行います。
足の痛みやしびれによって外出や通院が難しい方には、ご自宅や施設で受けられる訪問鍼灸という選択肢もあります。
「以前より歩ける距離が短くなった」
「通院すること自体がつらくなってきた」
「病院で治療を受けているものの、足の痛みやしびれが気になる」
このようなお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
